【完全ガイド】自分でできる廃車手続き(抹消登録)全手順と費用を徹底解説

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【完全ガイド】自分でできる廃車手続き(抹消登録)全手順と費用を徹底解説

「廃車買取業者に頼らず、自分で手続きして費用を節約したい」とお考えではありませんか?廃車手続き、正式には「抹消登録」は、必要な書類と手順さえ理解すれば、ご自身で行うことが可能です。しかし、手続きにはいくつかの種類があり、状況によって必要な書類も異なります。

この記事では、普通自動車と軽自動車それぞれのケースについて、廃車手続きの全手順、必要書類、そしてかかる費用を分かりやすく解説します。このガイドを読めば、あなたも自信を持って手続きを進めることができるでしょう。


この記事を書いた人

  • 査定一道

    はじめまして。 当サイト『車買取の縁側』で案内人を務める、査定一道(さてい・かずみち)です。 長年、中古車査定の現場で1万台以上の車と向き合ってきました。 その中で痛感したのは、知識の差で愛車の価値が正当に評価されないケースの多さです。 このサイトでは、特定の業者に偏らない中立の立場で、あなたの愛車が最高の「縁」に巡り会うためのお手伝いをします。 売却に関する疑問や不安があれば、どうぞこの縁側でゆっくりしていってください。

廃車手続きの基本:2種類の「抹消登録」を理解しよう

👉 このパートをまとめると!
車を完全に解体するなら「永久抹消登録」、一時的に使用を中止するだけなら「一時抹消登録」。あなたの目的によって選ぶべき手続きが異なります。

まず最初に理解すべきなのは、廃車手続きには大きく分けて2つの種類があるという点です。ご自身の車の状況と今後の予定に合わせて、どちらの手続きが必要かを確認しましょう。

永久抹消登録とは?

文字通り、車を永久に使用できなくするための手続きです。車を解体業者に引き渡した後に行う手続きであり、これが完了すると、その車は二度と公道を走ることはできません。災害で車が流されてしまった場合なども、この手続きに該当します。

一時抹消登録とは?

海外出張や長期入院などで、一時的に車の使用を中止するための手続きです。この手続きを行うと、ナンバープレートを返却し、自動車税の課税を止めることができます。後日、再び車を使用したい場合は「中古車新規登録」を行うことで、再度公道を走れるようになります。


【普通自動車編】永久抹消登録の5ステップと必要書類

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「解体→書類準備→運輸支局へ→申請書記入→書類提出」の5ステップ。印鑑証明書やナンバープレートなど、事前に準備すべきものが多数あります。

ここでは、最も一般的な普通自動車の「永久抹消登録」について、具体的な手順を解説します。

  1. Step1: 解体業者に車を引き渡す
    まず、登録されている解体業者に車を引き渡し、「解体報告記録日」と「移動報告番号」を教えてもらいます。この2つの情報が申請に必須です。
  2. Step2: 必要書類を準備する
    以下の書類を事前に準備します。特に印鑑証明書は発行から3ヶ月以内のものが必要です。
    • 所有者の印鑑証明書
    • 車検証(自動車検査証)
    • ナンバープレート(前後2枚)
    • リサイクル券
    • 実印
  3. Step3: 管轄の運輸支局へ行く
    車検証に記載されている「使用の本拠の位置」を管轄する運輸支局(陸運局)へ向かいます。受付時間は平日のみなので注意が必要です。
  4. Step4: 申請書を作成する
    運輸支局の窓口で、以下の3つの書類を入手し、記入例を見ながら作成します。
    • OCR申請書(第3号様式の3)
    • 手数料納付書
    • 自動車税・自動車取得税申告書
  5. Step5: 書類を提出し、手続き完了
    ナンバープレートを返却し、作成した申請書類一式を窓口に提出します。不備がなければ「登録事項等証明書」が交付され、手続きは完了です。

費用はいくらかかる?自分で廃車手続きをする場合のコスト

👉 このパートをまとめると!
手続き自体の手数料は無料ですが、車の解体費用やレッカー代で数万円かかる場合があります。業者に頼む方が結果的に得なケースも多いです。

自分で手続きをする最大のメリットは、業者に支払う代行手数料を節約できる点です。しかし、完全に無料というわけではありません。

必ずかかる費用

  • 印鑑証明書の発行手数料: 300円程度
  • 登録事項等証明書の交付手数料: 300円程度

状況によってかかる費用

  • 車の解体費用: 10,000円~30,000円程度が相場です。鉄スクラップの価格によって変動します。
  • レッカー代(積載車費用): 車が自走できない場合、解体場所まで運ぶための費用です。距離によりますが、15,000円~40,000円程度かかることもあります。

このように、車の解体や運搬が必要な場合、合計で数万円の費用が発生する可能性があります。廃車買取業者に依頼すれば、これらの費用がすべて無料になる上、車の価値に応じて数万円の買取価格がつくこともあります。時間的な手間も考慮すると、多くの場合は買取業者に依頼する方が経済的メリットは大きいと言えるでしょう。


まとめ

自分で廃車手続きを行うことは、時間と手間を惜しまなければ十分に可能です。しかし、解体費用やレッカー代などを考慮すると、必ずしも最も経済的な選択とは限りません。

まずはこの記事を参考に必要な費用と手間を把握し、廃車買取業者に査定を依頼した場合のメリットと比較検討することをお勧めします。あなたの状況にとって、最も納得のいく方法を選びましょう。

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