【車種別】車の買取相場をオンラインで調べる3つの方法と注意点

こんにちは。『車買取の縁側』で案内人を務める、査定一道です。愛車の売却を考え始めたとき、多くの方が最初に抱く疑問は「一体、自分の車はいくらで売れるんだろう？」ということではないでしょうか。買取業者に査定を依頼する前に、ご自身で愛車の「買取相場」を把握しておくことは、安く買い叩かれるのを防ぎ、納得のいく取引をするための最強の武器になります。

この記事では、誰でも簡単にオンラインで車の買取相場を調べるための具体的な3つの方法と、相場を正しく理解するための重要な注意点を、専門家の視点から分かりやすく解説します。この知識があれば、あなたはもう業者任せではありません。自信を持って査定交渉に臨むことができます。

この記事を書いた人

査定一道

はじめまして。当サイト『車買取の縁側』で案内人を務める、査定一道（さてい・かずみち）です。長年、中古車査定の現場で1万台以上の車と向き合ってきました。その中で痛感したのは、知識の差で愛車の価値が正当に評価されないケースの多さです。このサイトでは、特定の業者に偏らない中立の立場で、あなたの愛車が最高の「縁」に巡り会うためのお手伝いをします。売却に関する疑問や不安があれば、どうぞこの縁側でゆっくりしていってください。

この記事の監修者

結城聡

自動車経済ジャーナリスト。元・大手中古車オークション企業アナリストとして10年間、全国の相場分析・予測モデル構築に従事。専門は中古車市場の流通構造とマクロ経済が与える影響。独立後は自動車専門誌でコラムを連載し、ビッグモーター問題を受けてからは消費者保護の観点から業界の健全化を訴える活動も行っている。

なぜ査定前に「買取相場」を知るべきなのか？
オンラインで買取相場を調べる3つの具体的な方法
相場を調べるときに必ず押さえるべき5つの注意点
まとめ：知識を武器に、納得のいく愛車売却を

なぜ査定前に「買取相場」を知るべきなのか？

買取業者はプロとして、日々変動する中古車市場の相場を熟知しています。一方で、ほとんどの売主は相場を知りません。この「情報の非対称性」こそが、買い手側に有利な交渉を生み出す原因となります。

事前に買取相場を知っておくことには、以下の2つの大きなメリットがあります。

交渉の基準点が持てる: 業者が提示した査定額が、相場と比べて妥当なのか、それとも不当に安いのかを判断する「ものさし」が手に入ります。
安易な即決を防げる: 「今決めてくれたら特別にこの価格で！」といった営業トークに対しても、「相場より少し低いので、一度持ち帰ります」と冷静に対応できるようになります。

つまり、相場を知ることは、業者と対等な立場で交渉するための第一歩なのです。

オンラインで買取相場を調べる3つの具体的な方法

それでは、自宅にいながらオンラインで買取相場を調べるための、信頼性が高く実践的な3つの方法をご紹介します。

方法1：中古車情報サイトの「販売価格」から逆算する

最も手軽な方法の一つが、カーセンサーやグーネットといった大手中古車情報サイトで、ご自身の車と同じ車種・年式・走行距離の車がいくらで「販売」されているかを調べる方法です。

ただし、これはあくまで販売価格であり、買取価格ではありません。一般的に、買取価格は販売価格から、業者の利益や整備費用、販売経費などを差し引いた金額になります。目安として、販売価格の70%～80%程度が買取相場の上限と考えると、大まかなイメージを掴むことができます。

【手順】

カーセンサーやグーネットを開く。
ご自身の車と同じ「メーカー」「車種」「年式」「走行距離」で検索する。
表示された複数台の販売価格の平均を計算する。
計算した平均価格に0.7～0.8を掛けて、買取相場の目安を算出する。

方法2：買取業者の「オンラインシミュレーション」を利用する

多くの大手買取業者は、公式サイトで車種や年式、走行距離などを入力するだけで、おおよその買取相場をすぐに表示してくれるシミュレーションツールを提供しています。

この方法は、販売価格からの逆算よりも直接的な買取相場を知ることができますが、注意点もあります。シミュレーションで表示される金額は、あくまで概算であり、実際の査定額とは異なる場合があります。また、個人情報の入力が必要な場合が多く、その後、業者から営業の電話がかかってくる可能性があることを理解しておきましょう。