持ち込み査定 vs 出張査定、どっちがお得?メリット・デメリットを元査定士が徹底比較

車の売却・買取ノウハウ

持ち込み査定 vs 出張査定、どっちがお得?メリット・デメリットを元査定士が徹底比較

愛車の売却を決意し、いざ査定を申し込もうとした時、「店舗に直接持ち込むべきか、それとも自宅に来てもらうべきか」と悩んだ経験はありませんか?実は、この「持ち込み査定」と「出張査定」の選択は、あなたの時間や手間だけでなく、最終的な買取価格にも影響を与える可能性がある、非常に重要なポイントなのです。

結論から言うと、時間をかけてでも最高額を狙いたいなら「持ち込み査定」、手軽さと安心感を優先するなら「出張査定」がおすすめです。この記事では、元査定士である私が、それぞれのメリット・デメリットから、あなたの状況に合わせた最適な選び方、そして査定額を最大化するための裏ワザまで、徹底的に解説します。

この記事を書いた人

  • 査定一道

    はじめまして。 当サイト『車買取の縁側』で案内人を務める、査定一道(さてい・かずみち)です。 長年、中古車査定の現場で1万台以上の車と向き合ってきました。 その中で痛感したのは、知識の差で愛車の価値が正当に評価されないケースの多さです。 このサイトでは、特定の業者に偏らない中立の立場で、あなたの愛車が最高の「縁」に巡り会うためのお手伝いをします。 売却に関する疑問や不安があれば、どうぞこの縁側でゆっくりしていってください。


この記事の監修者

  • 高橋 誠

    元大手中古車買取店・トップ査定士、現・自動車売買コンサルタント。大手中古車買取店に10年間勤務し、年間500台以上の査定を担当。業界の不透明な慣行に疑問を感じ独立。現在は消費者向けメディア「カーライフ・羅針盤」を主宰し、完全に中立な立場から「消費者が損をしないための情報」を発信している。


持ち込み査定と出張査定の基本を理解しよう

まずは、二つの査定方法がそれぞれどのようなものなのか、基本的な特徴を整理しておきましょう。

持ち込み査定とは?

「持ち込み査定」とは、その名の通り、あなたが自分で買取店の店舗まで車を運転していき、その場で査定してもらう方法です。ガリバーやアップルといった大手買取店の多くが、全国の店舗でこの方法に対応しています。

出張査定とは?

「出張査定」とは、買取店の査定士があなたの自宅や職場など、指定した場所まで来てくれて、その場で査定を行う方法です。オンラインの一括査定サービスなどを利用すると、この出張査定を複数の業者に同時に依頼することができます。


【比較表】持ち込み査定 vs 出張査定 メリット・デメリット一覧

どちらの方法が自分に合っているかを判断するために、それぞれのメリットとデメリットを表にまとめました。

比較項目 持ち込み査定 出張査定
査定額への影響 店舗の決裁権者に近く、高額査定が出やすい傾向 平均的な相場価格に落ち着きやすい
手間・時間 店舗への移動が必要で、時間がかかる 自宅で待つだけでよく、非常に楽
対応エリア 店舗がある地域に限られる 全国どこでも対応可能な場合が多い
精神的プレッシャー 自分のペースで交渉しやすい 自宅に長時間滞在される可能性がある
複数社比較 1日で複数の店舗を回ることが可能 同日時に複数社を呼ぶ調整が難しい

持ち込み査定がおすすめな人・ケース

比較表を踏まえると、持ち込み査定は以下のような方におすすめです。

  • 1円でも高く売りたい人: 持ち込み査定では、店長など決裁権を持つスタッフと直接交渉できるチャンスが多く、「この場で決めてくれるなら」という条件で、出張査定よりも高い金額が提示されることがあります。
  • 自分のペースで交渉したい人: 店舗という相手の土俵ではありますが、いつでも「一度考えます」と言って席を立ちやすいメリットがあります。
  • 複数の業者を効率よく比較したい人: 事前に近隣の買取店をリストアップしておけば、1日で3〜4社を回って見積もりを集める「相見積もり」が効率的に行えます。

出張査定がおすすめな人・ケース

一方で、出張査定は以下のような方に最適な方法と言えるでしょう。

  • 仕事や育児で忙しく、時間がない人: 店舗への移動時間や待ち時間が一切不要なため、多忙な方にとっては最大のメリットです。
  • 車検が切れている、または故障している車を売りたい人: 車を動かせない状況でも問題なく査定を依頼できます。
  • 家族に同席してもらい、安心して交渉したい人: ご自宅であれば、家族に同席してもらい、一人で業者と対峙する不安を解消できます。

元査定士が教える!査定方法を賢く選ぶための裏ワザ

✍️ 筆者(専門家)の経験からの一言アドバイス

【結論】: もし時間に少しでも余裕があるなら、「最初の1〜2社は出張査定、本命の1社は持ち込み査定」という組み合わせが最強の戦略です。

実は、多くの査定士は出張査定を「相見積もりの一つ」と捉えており、最初から最高額を提示することは稀です。まずは出張査定を2社ほど呼び、あなたの愛車のおおよその買取相場と、各社の最高額を引き出します。その上で、最も高い金額を提示した業者に「その金額より少し上乗せしてくれるなら、今からお店に持っていって契約します」と電話で交渉し、本命として持ち込み査定に臨むのです。この一手間をかけることで、最高額を引き出せる可能性が格段に高まります。


よくある質問(FAQ)

Q. 査定時間はどちらの方法でも同じくらいですか?

A. はい、車の状態をチェックする時間自体は、持ち込みでも出張でも30分〜1時間程度と、ほとんど変わりありません。ただし、持ち込み査定の場合は店舗での待ち時間、出張査定の場合は査定士の移動時間などが加味されるため、全体の所要時間は状況によって異なります。

Q. 査定を依頼する前に準備しておくものはありますか?

A. 車検証と自賠責保険証券を手元に用意しておくとスムーズです。また、内外装を綺麗に清掃しておくと、査定士の心証が良くなり、不要なマイナス査定を防ぐ効果が期待できます。


まとめ:あなたに合った査定方法で、賢く愛車を売却しよう

持ち込み査定と出張査定、それぞれにメリット・デメリットがあり、どちらが一方的に優れているという訳ではありません。大切なのは、あなたのライフスタイルや何を優先したいのかを明確にし、自分に合った方法を選択することです。この記事を参考に、ぜひあなたの愛車の価値を最大化する、納得のいく売却を実現してください。

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